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太陽光発電システムの発電実績(設置後の1ヶ月間)

設置後の1ヶ月間のデータが取れました。季節は初夏のころではあり日射時間は長いのですが、この期間の大半は梅雨期間中で曇りや雨の影響をたいへん受けています。

1ヶ月間の発電量です。お天気による変化がよくわかります。

1ヶ月間の発電量(ソーラーフロンティア株式会社「フロンティアモニター」より)

上のグラフは、この1ヶ月間(1日から31日まで)の「発電した電力量(太陽光で発電した電力量)」、「買った電力量(電力会社より購入した電力量)」、「売った電力量(電力会社に売った電力量)」、「消費した電力量(家庭で消費した電力量)」の4種類をそれぞれの色の棒グラフで1日ごとに示しています。

1日あたりの発電量は最低値が3.1kWhで最高値が22.7kWhでした。当然の話ではありますが、発電量が最低のときのお天気は、どんよりとした分厚い雲に覆われ、1日中雨が降っているような状況。発電量が最高の時はもちろん1日中快晴でした。この日はちょうど梅雨の中休みといった印象でした。

しかしながら1日中太陽を見ることなく雨が降り続いていても少々(数kWh)は発電すること、また、曇りや雨の日でも雲が薄く周囲がそこそこに明るければ10kWh程度は発電することなどがわかりました。

 

月間の累積値は、発電した電力量が392kWh、消費した電力量が357kWhでした。売電収入分と、電力会社から買わずに済んだ自家消費メリット分で13(千円)が利益となっています。このペースであれば初期投資の回収年数は6.4年程度になります。当初のもくろみから大きく外れず一安心といったところです。

なお、発電電力量が消費電力量を上回っていますし、オール電化住宅でガス・石油等の他のエネルギーを使用していないことから、ゼロエネルギーハウス(ZEH)への道も拓けてくるように思います。さらには余剰電力を蓄電することができれば、将来的には電力会社から電力を購入する必要もなくなるのではないか・・?とも考えています。


家庭用の太陽光発電で確実に利益(不労所得)を得られるのか

導入を計画している太陽光発電システムで、確実に利益を得られるかきっちりとした検討を行いました。これは非常に重要です。(^^♪

太陽光発電 港のイメージ

一般的に太陽光による年間発電量は、設置容量1kWあたり1200kWhといわれています。例えば、3kWの容量で設置した場合は、1年で、

1200×3=3600kWh

の発電量となります。現時点(2015年)スタートでの売電固定価格が35円/kWhですから、発電した電力をすべて売却した場合、

35×3600=126(千円)

の収入となります(もっとも家庭用の場合、売却は余剰分の電力に限られますから自家消費量によりこの金額は変動します)。

一方、この太陽光発電システムを導入するのに900(千円)かかったとすれば、投資回収期間は、

900/126=7.1年

です。

売電価格は10年間の固定ですし、システムも同等期間は性能が保証されますから投資回収後の2.9年間分、すなわち、

126×2.9=365(千円)

が利益となります。すなわち、10年間掛かりますが、900(千円)が1265(千円)に増加することになります。

 

次に、自分が導入を予定しているシステム(設置容量3.6kW)において精度を上げた検討を行います。

まず、年間発電量についてはメーカ算定のシミュレーション(計算方式JPEA:太陽光発電協会)により、4490kWhとなりました。これは設置場所の日射量データ及び屋根傾斜角、設置方位、パワーコンディショナの変換効率等を織り込んでいますから各パラメータに入力ミスが無い限り信頼できると考えます。

この電力をすべて売電してしまえば、

35×4490=157(千円)

の年間収入となりますが、売却は余剰分の電力のみに限られるため自家消費分を加味しなければなりません。

これまでの昼間の電力使用量より、1ヶ月あたりの自家消費量を約100kWh、電力量単価(もともと昼間に電力会社に支払っていたもの)を27円/kWhとすれば、

<売電分の収入>

4490-(100×12)=3290kWh

35×3290=115(千円)

<自家消費分の金額メリット>

100×12=1200kWh

27×1200=32(千円)

よって、年間収入(金額メリット)は上記の2つの合計で、147(千円)と見積もられました。

 

システム導入費用は1000(千円)ですから、

1000/147=6.8年

で回収が完了します。

また、投資回収後の3.2年間分、すなわち、

147×3.2=470(千円)

が利益となります。すなわち、10年間掛かりますが、1000(千円)が1470(千円)に増加することになります

したがって、利益が得られるのは間違いなしです。

 

10年経過後も発電は継続しますから利益はさらに上積みとなりますが、売電価格が固定でなくなるため別の機会に検討を行いたいと思います。