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家庭用の太陽光発電で確実に利益(不労所得)を得られるのか

導入を計画している太陽光発電システムで、確実に利益を得られるかきっちりとした検討を行いました。これは非常に重要です。(^^♪

太陽光発電 港のイメージ

一般的に太陽光による年間発電量は、設置容量1kWあたり1200kWhといわれています。例えば、3kWの容量で設置した場合は、1年で、

1200×3=3600kWh

の発電量となります。現時点(2015年)スタートでの売電固定価格が35円/kWhですから、発電した電力をすべて売却した場合、

35×3600=126(千円)

の収入となります(もっとも家庭用の場合、売却は余剰分の電力に限られますから自家消費量によりこの金額は変動します)。

一方、この太陽光発電システムを導入するのに900(千円)かかったとすれば、投資回収期間は、

900/126=7.1年

です。

売電価格は10年間の固定ですし、システムも同等期間は性能が保証されますから投資回収後の2.9年間分、すなわち、

126×2.9=365(千円)

が利益となります。すなわち、10年間掛かりますが、900(千円)が1265(千円)に増加することになります。

 

次に、自分が導入を予定しているシステム(設置容量3.6kW)において精度を上げた検討を行います。

まず、年間発電量についてはメーカ算定のシミュレーション(計算方式JPEA:太陽光発電協会)により、4490kWhとなりました。これは設置場所の日射量データ及び屋根傾斜角、設置方位、パワーコンディショナの変換効率等を織り込んでいますから各パラメータに入力ミスが無い限り信頼できると考えます。

この電力をすべて売電してしまえば、

35×4490=157(千円)

の年間収入となりますが、売却は余剰分の電力のみに限られるため自家消費分を加味しなければなりません。

これまでの昼間の電力使用量より、1ヶ月あたりの自家消費量を約100kWh、電力量単価(もともと昼間に電力会社に支払っていたもの)を27円/kWhとすれば、

<売電分の収入>

4490-(100×12)=3290kWh

35×3290=115(千円)

<自家消費分の金額メリット>

100×12=1200kWh

27×1200=32(千円)

よって、年間収入(金額メリット)は上記の2つの合計で、147(千円)と見積もられました。

 

システム導入費用は1000(千円)ですから、

1000/147=6.8年

で回収が完了します。

また、投資回収後の3.2年間分、すなわち、

147×3.2=470(千円)

が利益となります。すなわち、10年間掛かりますが、1000(千円)が1470(千円)に増加することになります

したがって、利益が得られるのは間違いなしです。

 

10年経過後も発電は継続しますから利益はさらに上積みとなりますが、売電価格が固定でなくなるため別の機会に検討を行いたいと思います。

 


さらにお得に太陽光発電を設置するために

太陽光発電 海の風景

前回のプロセスにおいて最終的な2社を絞り込んだわけですが、最終プロセスにおいてどちらにするか決定しなければなりません。

ちなみにこの2社は、地域密着型の業者さんでした。実は、首都圏や関西圏を中心とする比較的大手の業者さんは受注高も多く、スケールメリットがありそうだから安い見積もりになるのではないか?と期待しておりましたが、価格面での優位性はそれほどでもないことに加え、メールやFAXのみでは意思疎通をとりづらいこともありました(例えば、各機器の希望設置位置について事前に相談するも返事があいまいだったり、こちらから提示した仕様と全く異なる提案があったりなど)。

しかし検討をはじめて月日が経過したこの時点になりますと、メーカーごとの製品研究も進み、どのメーカーのどの製品にしたいかあらかた決まりつつありました。

したがって、最終的な見積もり条件は、ソーラーフロンティア製ソラシスネオ3.4または3.6kW、10年間の定期メンテナンス付き、工事費、申請費等を含む総費用ということでお願いを出しました。

そして、数度の価格交渉の後、総合的に良いと判断した会社に設置をお願いすることとしました。この会社では、価格が安かったことはもとより、性能保証、自然災害補償、工事補償は当然として、パネルの定期清掃が10年間毎年セットされていることが大きな決め手でした。

安定した発電のためにはパネル面の清掃や外観点検は必須だと考えています。しかしながら年一度屋根に登って自分でパネルを清掃点検するのはリスクが大きいですからね。


業者をしっかり選定して太陽光発電を安く設置しよう

基本中の基本は、「多数から比較すること」です。

太陽光発電 海の風景

もう一度言います。基本中の基本は、「多数から比較すること」です。

太陽光発電を導入して経済的にメリットを出さなければなりませんから、イニシャルコストもランニングコストも最小のものとしなければなりません。また、太陽光発電設備は冷蔵庫やテレビのように、品質が一様な完成された製品を購入してきて単純に設置すれば済むといったようなものではなく、設置する現場の状況に合わせた工事が発生する代物(すなわち工事の施工次第で品質が変化するもの)なので、いわゆる価格比較サイトなどで施工まで含んだところでどこが良いかを知ることはできません(それでもおおよその相場を知ることはできます)。製品そのものの価格についてはつかめるにせよ、工事の部分については見積もりを取るほかないというのが結論です。

多数の業者さんの相手をするのが大変になりそうだなぁと思いつつも、インターネット上の見積もりサイトを利用しました。見積もり数は多ければ多いほど安いものにめぐり合える可能性が高くなるし、見積もりサイトからは若干のポイントを得られることもありますから・・・(ハピタスとか)。でも、業者さんがどっと押し寄せてくることを覚悟しなきゃいけないです。

結果、首都圏や関西圏を中心とする比較的大手の業者さんが5社程度、地域密着型(概ね県内)の業者さん7社程度からオファーをいただくことになりました。当初は20社くらいを相手にしなければならないかなあと考えておりましたから一安心しました。

 

見積もりの仕様ですが、

  • 屋根の上に概ね3~4kW載せること
  • 工事費・申請費等すべての費用を含むこと(ただし内訳を明示)
  • 保証やアフターサービスの期間やその内容を明記すること
  • 投資回収期間算定の参考となるデータを示すこと

等です。この時点では製造メーカの希望はなく、コストメリット最優先との考えです。これから業者さんから提案をいただく中で考えていこうと思っています。

 

メールやFAXにて対応が可能なところがほとんどでしたので、先方からのリクエストに応じて住宅の図面(平面図・立面図・全体配置図)を送付しました。見積書もメールやFAXで送られてくるので、私としても対応はラクです。一方、「現地調査に伺いたい」や「見積もりを持参するからお話したい」との業者さんも複数いらっしゃって、週末の休日の対応はなかなか忙しいものとなりました(ピーク時で午前2社、午後から3社といった感じです)。

このプロセスを踏んで最終的に2社に絞り込むこととなりました


太陽光発電を導入しようと思ったきっかけ

2014年9月の出来事です。

「九州電力が再生可能エネルギーの買取を中断する検討に入った」

という報道がありました。これは、ちまたの太陽光発電が増えすぎてこれ以上は受け入れが困難になるという事象ですから、再生可能エネルギーについて一つの曲がり角に差し掛かったんだなぁと考えた次第です。市街地では太陽光パネルは屋根の上への設置が主流ですが、郊外に出れば、風景が一変しています。かつては畑だったであろう広い空き地や山の斜面に膨大な数の太陽光パネルがとってもシンプルに設置されていますから。

太陽光発電システム表示パネル

太陽光発電システムモニタ

太陽光発電は儲けることができるからこそみんなこぞってやるわけです。出力が10kWを超える比較的大規模なものは今後制約をうけるので縮小の方向へシフトするのは間違いないでしょうが、家庭用の数kW程度の小ぶりのものはインパクトが小さくそれほどまで制約を受けそうでないこと、そして今回のショックで太陽光パネルがだぶつき、今までよりも安価に導入できるチャンスではないかと考えました(ちょっぴり逆張りの発想ですが価格下落は必然的に起こります)。

また、これは最悪の事態の想定ですが、家庭用(10kW未満)のものまで買取の制限がかかったにせよ、太陽光から得られた電力の大半を自家消費できれば、システムの耐用年数から判断しても直感的に大きな損失はないであろうと

ちょうど、このようなきっかけで太陽光発電の導入を検討することになりました。